店舗改善活動成果発表会(1/2)
成功の鍵は、店長・リーダーPA主体の
「リーダーミーティング」にあった。
株式会社不二家のグループ会社でレストラン型店舗を運営する株式会社不二家フードサービス。そのスタッフが中心となったHERBプログラム(店舗改善活動)の最終成果発表会が、2006年10月に日本エル・シー・エー東京支社で盛大に行われた。プログラムをスタートして6ヶ月間、個人個人が「点」だったお店から「チームワーク」が生まれた背景を追う。
取り組み前の状況 〜モデル店舗の選択〜「スタッフが巻き込めない。」 外食企業を取り巻く環境は、今その厳しさを増すばかりである。全国で100店舗を超える規模にある兜s二家フードサービスの各店舗においても、決して全店が順風満帆な状況ではなかった。その中で今回のHERBプログラムに参加するモデル店舗の選抜が行われる。「モデル店舗」といっても現状業績・運営レベルにおいて秀でた店舗の選抜というわけではなく、業績が伸び悩む・スタッフの巻き込みが不十分・何事も3日坊主で終わってしまう…そういった体質を改善してお客様・スタッフ一人一人から笑顔の溢れるお店にしたい、そのような強い気持ちを持ったお店が集まった。 しかし、そんな想いとは別に現実が目の前に立ちふさがる。このプログラムは、店長とアルバイトが一緒に参加して学ぶスタイルの研修だが、このご時世どこのお店も人手不足で頭を抱える状況の中、それは兜s二家フードサービスも例外ではなかった。また、人手不足に加え、スタッフ一人一人が“点"の状態…。お店全体の力が分散している…。そういったお店がほとんどを占める状況で、期待と不安が織り交ざった中でのスタートとなった。半年間の取り組みで人が変わり、お店が変わり、組織風土が変わった。 半年間の取り組みで人が変わり、お店が変わり、
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![]() ▲第3回HERBプログラム中間発表会の様子。参加店舗がオリジナルツールを活用して再修正か発表会に向けてプレゼンする。 ![]() ▲高田町店:第1期HERBプログラム最優秀店。第2期も引き続き活躍が期待される。 ![]() ▲三木店:当日は関西から駆けつけ、発表は全て学生スタッフが担当した。 ![]() ▲銀座数奇橋店:お店独自の取り組みが数多く取り組み期間中も全体の牽引役となる。 ![]() ▲新潟グループ:発表当日は衣装やプレゼンが息ぴったりでユーモアに溢れる。 |
チームリーダーが育つ仕組み作り
業績的な数字、各種ツールももちろん一連の改善活動の成果である。しかし、店舗に起こった一番の変化は、「アルバイトの成長」であった。「お店が良くなる」というが、それはそのお店を支える一人一人のスタッフの成長以外の何物でもない。そういった意味では、今回の一連の成果をもたらしたのは、いわゆるアルバイトリーダーの成長だっただろう。店長以外のスタッフが育ち、そのリーダーが他のスタッフを育成する。飲食業に限らず、組織体であれば誰もが望む理想的な人財育成が進んでいった。その人財育成が進む仕組みが出来上がったことにこそ、各店の成功の鍵が隠されていた。
「知っていることと出来ることは違う」
知識を増やすことだけに真の成果はない
いかに実行するか、それが大切である
「新しいことが少ない」 「実行できない」第2回研修会後のアンケートの回答である。実は、(株)不二家フードサービスでは去年から店長/管理職対象の研修会を半年にわたり実施してきた。今回のHERBプログラムでは、その対象を店長からアルバイトに広げた活動であるため店長はすでに知っている内容もあり、そのような意見が出てきても当然であった。また、プログラムの中で伝えていることも、個人面談/ミーティングや挨拶の基本、コミュニケーション改善など、聞いてみれば基本的なことが多い中、実行力不全に陥る時期もあった。
しかし、店舗を良くする行動そのものは、聞いてみれば「当たり前のこと」ばかりであることが多い。笑顔のある接客、きちんと挨拶をする、人間関係を良くするなど…。実は当たり前のことが出来ていない。その当たり前のことをきちんと出来る組織基盤作りにこそ本当の価値があると考えている。HERBプログラムでは、成果全体が「10」あるとすれば、新しい知識を得ることはそのうちの2割程度であると考えている。残りの8割は、いかに「実行し、成果を出すか」、そこに焦点を当てている。「知っていることと出来ることは違う」という言葉が示唆するとおり、行動に移し、成果を出すことにこそ本当の価値がある。とは言ってもそれをお店で実行することが難しい。多くの店長が壁にぶつかった瞬間であった。





