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特集&コラム

ASPシステムの活用で店舗マネジメントの収益性を改善

取材:権純浩、文:西山博貢/『季刊MS&コンサルティング 2010年春号』掲載

多店舗展開を行う外食企業の大きな課題の一つに、各店舗のマネジメント力のバラつきによって店舗の収益性が大きく異なってくる点が挙げられる。売上が上がり難い今の時代だからこそ、低コストで収益性を改善するためにASPシステムを利用する企業が増えてきている。

ASPシステムの導入には、事務作業の効率化とマネジメントの効率化という2つの効果がある。日々発生する仕入れや勤怠管理、売上管理などの煩雑で且つ正確性が求められる事務作業を効率化できることは当然に期待できるが、収益性の改善というテーマにおいて特にポイントとなるのは、マネジメントの効率化である。

すなわち、日次決算や集計といった事務作業を効率化し、それによって空いた時間を店長本来の業務であるマネジメント業務に集中させることだ。そこで、日次決算によって目標と現状のギャップを日々把握し、タイムリーな対策を自ら考え、その思考プロセスと効果を共有することで、店長のマネジメント力を向上させることに主眼を置いたASPシステムが@bino-Food Service (以下bino)だ。

表1binoの利用によってマネジメントの効率化を実現している、あじびるグループ営業統轄本部長の佐々木清司氏、円相フードサービス代表取締役の武藤洋照氏、株式会社スマイルリンクルBigPig八重洲店店長の谷本英之氏にお話を伺った(表1)。

bino導入前の課題

ASPシステムを利用しない場合、各店長の経験による勘を基に、エクセルや紙の資料を見比べながらマネジメントを行うことが多い。そして、メールやFAXなどを利用して本部で各店舗のマネジメント状況を把握するというのが一般的だ。武藤氏もそのようなやり方で店舗のマネジメントを行っていたが、複数店舗とのファイルの受け渡しや取りまとめにかかる事務作業が煩雑になり、収益を圧迫する要因となっていた。

佐々木氏は、過去に各店舗の売上日報を本部内の複数のセクションを経由して共有し、原価・人件費・販促費などのコストを営業日報として別管理していた経験を持つ。これらの業績管理状況と対策については月1回の会議でまとめて報告を受けるが、マネジメントノウハウの属人化や情報伝達のタイムラグが課題となっていた。「日々のマネジメントの進捗状況は任せきりで先行管理には至っておらず、グループとしての経営の舵取りをリアルタイムに行うことが不可能な状況でした」と佐々木氏は当時を振り返る。

このような情報共有の問題には、店舗経営を担う店長にとっても頭を悩ませられることが多い。谷本氏はかつて、手書きの日報・報告書をFAXすることで管理状況を本部に報告していたが、他店との情報共有手段が限られていたために、ノウハウの深化・共有を図ることが難しかっルや紙の資料を見比べながらマネジメントを行うことが多い。そして、メールやFAXなどを利用して本部で各店舗のマネジメント状況を把握するというのが一般的だ。武藤氏もそのようなやり方で店舗のマネジメントを行っていたが、複数店舗とのファイルの受け渡しや取りまとめにかかる事務作業が煩雑になり、収益を圧迫する要因となっていた。

bino導入後の効果

表2binoは、本部や店舗が抱えるこうした課題を解決する。binoの日次決算機能と毎日の日報の共有によって売上やコストの現状がオープンになり、「目標の進捗状況に応じて、期中の経営判断や指示・命令等がより的確にできるようになった」と佐々木氏は話す。それら毎日のデータ管理はもちろん、集計にかかる手間も省くことができる。「必要な数値を簡易に抽出でき一覧に落とせるため、各種会議用の資料がスムーズに作成できる」(武藤氏)こと、「客観的な現状把握によって対策が的確になる」(谷本氏)ことなども効果として挙げられる。

ASPシステムの特性上、社員同士の情報共有が容易であることも重要なポイントだ。誰もが、他店の営業状況やスタッフの感想を共有できることを最初のメリットとして挙げている。その効果について、武藤氏は次のように語る。「毎日の日報コメントに対して、役員はもちろん店舗間での意見のやり取りが頻繁に行われるようになり、社員が一日を大切に使うようになりました。いつも新たなことや他店に自慢できそうなことに取り組む姿勢が見られるようになったのは素直に嬉しいですね」。

また、株式会社スマイルリンクルではアルバイトまでbinoを閲覧できるようにしており、掲示版を「社長をはじめ役員から会社の思想や想いを伝える場」としても活用している。それによって、「自分の言葉だけでなく様々な方向から想いの発信や共有ができるので、スタッフに考えが伝わりやすい」(谷本氏)という。

ここまでASPシステムであるbinoの導入効果について意見を伺ったが、最後に特に大きなポイントとなるのは、システムの品質に対する導入コストの低さである。情報交換や意見交換が自然に行われる仕組みがあることは優良企業の共通条件だが、いかに効率的にそれを実現できるかを考えるのであれば、ASPシステムの導入も一つの手段として有効だ。

あじびるグループ様の「この機能がオススメ」

【帳票一覧:カスタマイズ帳票】
帳票一覧機能を使うと、目的の帳票を自動計算してくれます。入力する側の力量に合わせてカスタマイズが可能です。
【掲示板】
連絡漏れの心配もなく、容易に情報共有ができます。

株式会社円相フードサービス様の「この機能がオススメ」

【シミュレーション機能】表2
月次予算を組む際に、直近のデータを基にして経営数値をシミュレーションできる機能が便利です。
実現不可能ではない、「頑張れば達成できる適切な目標設定」が可能になりました。

株式会社スマイルリンクル様の「この機能がオススメ」

【シミュレーション機能】
過去実績を基にした現実的なシミュレーションデータが日々の営業の基準となるため、建設的な目標設定とそれを超える努力をすることがモチベーションにつながります。
【客層データや商品売上分析をはじめとした各種分析機能】
独自の設定を行うことによって販促に役立つデータも収集・分析することができるので、客層の変化やメニューの出数に対応したタイムリーな販促施策の立案に役立っています。

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